神様修行はじめます!

へ? こっから入るの?

「玄関は?」

「遠回りになる」

「でも・・・」

「来い」


猫はさっさと先に進む。

ちょ、ちょっとお! 待ってよ!


サンダルを脱いで手に持ち、急いで後を追った。


「待ってよ、猫・・・そういえばあんた名前は?」

「絹糸(きぬいと)」


青白い光沢に包まれた体をしなやかに動かして猫がそう答えた。


濡れたように艶々と光る廊下。

ちょっと進んだだけで、すぐに分かった。

このお屋敷、かなり古い。