低い、とても静かな声。

銀縁のメガネ。

汗ひとつかいてない、清潔そうな肌。


綺麗に彫り込まれた切れ長の二重。

優美なラインを描く眉。

引き締まった口元。

すっと流れる鼻筋。


開いた窓から流れ込む風に、黒い前髪がふわりと揺れていた。



文芸書が、いかにも良く似合いそうな・・・

優等生って言葉がピッタリ似合いそうな・・・

ちょっと冷たい雰囲気さえ漂う・・・


エリートなイケメン。


そんな印象。


そのせいなのかな?


ぶつかった瞬間、

なんだかヒンヤリとした感触を感じた気がした。