一等の席に座った、誇らしげなあの姿!

お前がおばあ様を殺したも同然なんだぞ!


あの女、絶対、他にも恨み買ってる。

あたしだけじゃないハズ。


参列者が全員常識人だったからいいようなものの!

そうじゃ無かったら、葬儀会場を座布団が乱舞してたはず!


あたしも門川君の立場を考えて、歯が磨り減るほど歯軋りして耐え切った。



一連の葬儀が終わり、目まぐるしく忙しい時が過ぎて。

少しだけ、落ち着いていられる時間が増えてきた。

でもその分、増すものがある。


おばあ様のいない事実。

その悲しみ。



忙しさに紛れて、見ない振りをしていたものとそろそろ向き合わないといけない。



門川君、辛いだろうな。

自分を助けるためにおばあ様が・・・。


絹糸もあれ以来、ずっと元気が無かった。