神様修行はじめます!

絹糸がゆらりと立ち上がった。

「絹糸、大丈夫だった?」

「やれやれ、年寄りには酷じゃのぉ」

頭をプルプルと振っている。


そして視線の先に、倒れている狐面を見つけた。


「永久、お前か?」

「あぁ、僕がやった」

「終わったか・・・」


絹糸がゆっくりと狐面の所まで歩いていく。

門川君も。

なんとなく、あたしも一緒に歩いていく。

・・・本当は行きたくないけど。


だって怖いし、気味悪い。

正直、間近で死体なんか見たくない。

こんなこと死者に対して失礼かもしんないけどさ。


それに、近づいた途端にガバッて起き上がって襲ってきたりしてっ。


かなりネチッこい性格だったもんなぁ。

ホラー映画の殺人鬼だって三回くらいは復活するし。

殺人鬼より始末におえないヤツだったしさ。