神様修行はじめます!

「ほら、早く」

彼がしゃがみ込んでハンカチをチラつかせてる。

この人って・・・・・。


ほんっと――に、あらゆる意味で本質変わんないのねっ。

いついかなる、どんな状況においてもっ。


込み上げてくるのが咳なんだか別のものなんだか、もうわけ分かんない。

完っっ全に脱力した。

冷血さ加減もここまで徹底してると、もうご立派よ。

ある種の感動の渦だよ。



「君、すごい絶叫だったな。あれは超音波攻撃か?」

「・・・・・ただの地声よ・・・」

「そうか。新しい術かと思ったよ」



たぶん本気で言ってるのよね。この人。

いつも通りの無表情だし。

もう、彼に関しては良いとか悪いとか、そーゆーレベルじゃないんだわ。



きっと別次元の問題なんだ。

同じ土俵で戦おうとするとバカを見るだけなんだ。

少し考え方を変えよう。

そうしないと、こっちの身が持たない。


狐面との戦いで、1だけ残ったあたしの体力が彼によって0にされてしまう。


「とりあえずハンカチ、借りるわ」

「君にあげよう」

「心配しなくても鼻水ついたまま返したりしないわよ」

「いや、洗濯しても返さないでくれ」

「あっそう・・・・・」