神様修行はじめます!

「四つ足のケモノよ、本性を現したか」

「・・・しぶといのぉ。まだ生きておったか」

「下等な四つ足ふぜいに倒される私ではないさ」


悠然と立つ狐面に絹糸は鋭い視線を送った。


こいつ、まだピンピンしてるのっ?

ほんっっとーに、しつっこいったら!

しかも嫌味もバリバリ健在だしっ。


なにが「下等な四つ足」よ! 自分だって狐のくせに!

神獣様にケンカ売ったらバチが当たるよ!

ガラガラドーン!って、でっかくね!

狐の丸焼きならぬ丸コゲになっちゃうから!



「小娘よ」

「なに? 絹糸」

「永久を守れ」

「え?」

「永久には、いま少し時間が必要じゃ」


絹糸は、ゆっくりと狐面に向かって歩き出した。

美しい毛並みがぞわりと逆立ち始める。

空気がピリピリと震えだした。


「我は、そちらまで手が回らぬわ」