神様修行はじめます!

「神獣って、あれだよね? 鳳凰とかの」

「あぁ、麒麟とかだ」

「だよね。想像の生き物じゃないの? 妖怪のカッパとか・・・」

「これ小娘。我のどこがカッパじゃ」


聞き慣れた、いつも通りの絹糸の声に振り返った。


「絹糸っ!」

「長く生きてきたが、カッパと一緒にされたのは初めてじゃよ」


ほっほっほっ。

神々しい姿のまま、のん気な声で笑う絹糸に緊張の糸が緩んだ。


「・・・良かった! 絹糸だ!」

「当然じゃろうが」

「だって絹糸じゃなくなったのかと心配したんだもん!」


あたしは絹糸に駆け寄った。

そして背伸びして首筋に両腕を回し抱きつく。


「絹糸! 本当に良かった!!」

「・・・我は、我のままじゃよ」



宝石を編んだような毛並み。

天上の雲のような極上の手触り。

そして高貴な黄金の目。


その目は、あたしを優しく見つめていた。