ドオオオォォォッ!!

轟音と共に異形のモノ達が飛び出してきた。



動物の姿、妖怪のような姿。

人間にしか見えない姿。

様々な異形のモノ達が次から次へと飛び出してくる。


こいつ、いったいどんだけ喰らって溜め込んでるの!?

倒しても倒しても、きりが無いよ!



「悪いが、僕も死ぬ気はない」

慌てるあたしとは対照的に門川君は平然としている。


「ほほう!? だがさすがに続けてあの術は発動できまい!」

狐面が叫んだ。


「さぁ、どうやって防ぎますかな!?」

勝利を確信した狐面の声。

襲い掛かってくる大量の異形のモノ達。



「こうやって、じゃ」



あたしと門川君の目の前に、絹糸が飛び込んできた。