「せ、正確に言うと、あたしじゃなくてじー様なんだけど!滅したのは!」

「苦しい言い訳はよせよ。通用しない」

「言い訳じゃなくて事実だよぉ!」


張本人はすでに天国って事で、おとがめなしってわけにいかないかな!?


「そう都合良くは、ゆかぬであろう」

「あんな姿とはいえ、戦いで犠牲になった英霊達だからな」

「ふん。放置しているだけじゃろう。英霊がきいてあきれる」

「本音と建前だよ」



ほんとにどうしよう・・・。

あたし、ご遺族の方たちにお詫びのしようもないよ。

大事な家族や仲間を・・・。

どうしよう。どうしよう・・・。



「小娘、そう気に病むでない」

「だって・・・・・」

「そうだな。実際、中が平和なわけじゃない。殺し合いもしょっちゅう起きているんだ」

「え?」

「言ったろう? 本音と建前だよ」


門川君は無表情でそう言った。