パリ――――ンッ!!

鋭い、そして澄んだ音を響かせて手鏡が砕け散った。

数え切れないほどの細かい破片が、異形のモノ達に降り注ぐ。



ゴオオオォォォ―――!!!



異形のモノ達の姿が、次々と炎に包まれた。

轟音と鮮やかな炎の中で、その身を焼かれる異形のモノ達。

破片が届かなかったモノも、もらい火を受けて、次々と炎に包まれる。


身もだえ、空を掻き、倒れていく。

炎の音。

獣の咆哮。

人の悲鳴。

全てが混じった喧騒が渦巻く。



やがて・・・



炭ひとつ残らず

跡形も無く

異形のモノ達は完全に滅せられていった。

これは・・・



滅火の炎。



・・・・・じー様。


微笑むじー様の面影が見えた気がした。