『ためだ! そんな結婚!』

『逆らう事なんて出来ないの!』

『そんなのだめだ!』

『ナオには関係ない!』

『ある!』

『なんでよ!?』

『お前を愛してる!!』


ふたりの声も、動きも止まった。


『俺はお前を愛してるんだ!!』


もう一度、じー様が叫んだ。

おばあ様が大きく見開いた目でじー様を凝視する。

何かを言おうとして唇を動かすけれど・・・

それは言葉にならなかった。



『永世、俺と結婚してくれ!』

『・・・バカなこと言わないで』

『俺にはお前しかいない!』

『やめてっ!』


おばあ様はじー様の手を振り払った。