神様修行はじめます!

トラブルを起こしたら門川君の立場が悪くなる。

鬼ババが、チャンスとばかりに責め立てて来るに決まってるの。


だからお願いっ!

こらえて! しま子ぉ~~っ!



「下がれ。鬼よ」

狐面が、その時初めて口を開いた。


「こちらは面倒を起こすつもりはない」


歩みを止めてあたし達に話しかけてくる。

お面の下の声が、篭もって聞き取りにくい。


「危害を加えるつもりもない」

「じゃあ、いったい何の用よっ?」


やっとおとなしくなったしま子の腕をつかみ、あたしは質問した。

つい口調がきつくなる。


「そう突っかかるな。大事な話がある」

「大事な話ぃ?」


あやしいぃ~~~。

いかにも怪しい匂いがぷんぷんする。


振り込めサギ並みに怪しさ全開っ。

うまい事言って、あたしを丸め込もうとしてるんでしょっ!



「お前は誤解している」

「はぁ? なにをよ」

「お前は騙されているのだ」