怒鳴るあたしに、冷静な門川君。

あきれ顔の絹糸。

きょとんとするしま子。



窓の外の強く明るい日差しが、そんなあたし達を照らしている。


セミ達の声が、まるで笑い声のようにさんさんと降り注ぐ。


暑い陽射しが全てを包み込む。



騒がしいあたし達に、外の緑が、とても穏やかな風を送ってくれていた。




今思えばそれは

なんのわだかまりもなくお互いが笑いあっていられた



・・・最後の、時間だった。