神様修行はじめます!

「腫れて熱をもっているな」

冷たい手の平が痛む部分を包み込む。



「癒しの水満ちて打ち寄せよ。

久遠の沈黙すらも時を早めるは、纏う風の流れ、金の輝き。

安寧を望み祈る者の、海と心の底にて」



ポウウゥゥ・・・。

白い光が、優しい輝きを放った。

門川君の手の平を中心に、温かい何かが広がる。

なんだろ? ケガの熱とは違う。

気持ちの良い温かさが、ケガの場所から広がり、また戻ってくる。



冷たい手が、再び首筋に触れた。

澄んだ感触。洗われるよう。


冷たい手。温かい心地。澄んだ空気。



あたしの額の上あたりに、不思議なイメージが湧き上がる。


早朝の、うっすらと金色に昇る朝日。

少しだけ肌寒い、澄んだ風を髪に浴びる。

優しく響く潮騒の音。


そして隣には・・・

彼が・・・。


そんな空間に、あたしは心を漂わせていた。