神様修行はじめます!

そう、あの時の、あたしを襲った鬼。

死んじゃったかと思ったけど違ったみたい。

なんでも、あたしが滅したのは異形のモノ特有の『荒ぶる心』だけだったらしい。


「お前が鬼を生まれ変わらせたのじゃ」

とは、絹糸の談。


「だから君を親のように慕っている」

とは、門川君の談。


「名前を付けて可愛がっておやりなさい」

とは、おばあ様の談。


可愛がれってもねー。

あたし殺されかけたんですけど。この鬼本人に。

なんか、この二人と一匹って一般常識が通用しないよなー。


とはいえ、本当にあたしに懐いてしまっているのは事実で。

カモのヒナみたいに、どこに行くにも後をついて来て離れようとしない。


この前、夜中に目を覚ましたら・・・

真っ暗な部屋の至近距離で、鬼の顔が覗きこんでて心臓止まるかと思った。


仕方がないから名前をつけてあげたの。

「しま子」って。