「いいか?芹沢は、今まで女に対し、たくさん乱暴をしてきた男だ」



それは、私も知っていた。

確か、芹沢は…。
女の人の髪の毛を切ったりしていた。



「今日、芹沢さん達は、大和屋という店に行くらしいです」


山南がそう言うと、私は耳を疑う。

大和屋って…。
まさか…。


「芹沢は、お前を連れて行くかもしれない。俺は、大和屋に行くのを止めるつもりだ。絶対について行くな」

「…分かった」



大和屋。

未来では、芹沢が火を放った場所と伝われている。



「また騒ぎにならなければ良いのですが…」

「…ああ」



山南がそう言うと、土方も頷いた。