── ──── 蝦夷は、現代で言う北海道。 雪がたくさん積もっていた。 何とか気分転換したいと思って、土方の所に向かう。 廊下を歩いていると、土方の背中が見えた。 「…土方!」 その背中に、大きな声で呼びかける。 目が合うと、土方は私の方に駆け寄った。 「どうした?」 「今、暇か?」 土方は考えた後、頷いた。 「あぁ、今なら大丈夫だ」 「じゃあ、ちょっとついて来て」