一旦土方が私から離れ、大きな手が、私の頭に触れる。 この温もりだけは、失いたくなかった。 そして、土方が私を抱き寄せる。 「大丈夫だ」 「うん…」 船の中での生活は、あっという間だった。 ついに、蝦夷へ着いたのだ。 そして私達は、蝦夷共和国を成立し…。 最後の戦いが、始まろうとしていた。