「お前が死んでも、こっちは全然嬉しくねぇよ」 「歳…」 「そう簡単に、死を選ぼうとするんじゃねぇ!!」 土方の大声で、近藤もようやく気付いたようだった。 「しかし、どうすれば…」 「…こうなったら、何が何でも死ぬ気で嘘を突き通せ」 「……」 「“新撰組の近藤勇”でなく、“甲陽鎮撫隊の大久保大和”として、行くんだ。何を言われても、一歩も引くな」