「山崎、しっかりしろ…」


山崎を、布団の上に横にさせる。

手拭いで止血を始めた。

嫌になるくらい血が溢れてくる。


「松林さん、持ってきました!」

「ありがとう。この事を、土方達にも伝えてくれ」

「分かりました!」


隊士の足音が遠ざかっていく。


「山崎…」


山崎は、もう気を失っていた。

頭に包帯を巻き付けていく。


「死ぬな…」


これ以上、いなくならないで…。