慶応四年、一月三日。 ついに、鳥羽伏見の戦いが、勃発した。 私達は、伏見の方で応戦。 大砲や銃声が響く。 「──伏せろ!」 土方が、大きな声で命令する。 近藤がいない今、土方が戦の指揮をとっていた。 大砲が次々と撃たれる。 私達の方にも、大砲はあったけど…。 数も性能も勝る薩摩軍に叶うはずがなかった。 そこで土方が、ある決断をする。 「永倉!直接斬り込め‼」