「じゃあ、これからは引越しの準備とかで忙しくなりそうだな」



「あぁ」




近藤が留守をしている日々が、暫く続いた。


…そして、十月の終わり頃。




「皆さんに紹介したい人がいます」



近藤たちが新しい隊士達を何人か連れて帰ってきた。



土方に、「お前も来い」と言われたから、私も幹部に混ざって座る。




「新入隊士の、伊東甲子太郎(いとうかしたろう)さんです」



すると、近藤の隣に座っていた伊東が、頭を下げる。