奥から、主人が出てくる。 新撰組が来ているのに気付いた主人は、 「新撰組が来てます!」 二階に向かって、そう叫んだ。 近藤と沖田が、二階へ上がっていく。 「千春さんも、上に行って下さい!下は、俺達でやります」 永倉に言われ、私は頷くと、二階に上がって行った。 「御用改めである!!手向かえば、容赦なく斬り捨てる!!!」 近藤がそう叫んでいるのが聞こえた。 私は、奥の部屋まで走って行った。 目の前には、四人の男達。 一人の男が、私に斬りかかってきた。