日和だけが中に入り、私と土方は部屋の外で待った。 「松林。お前、まだ人は斬った事がないか」 「ああ」 土方が、私の方を見た。 「今夜、大丈夫か?」 「ああ。…たぶん」 そう言うと、土方はふっと笑った。 「…無理すんな」 ーー突然、目の前がふわっと真っ暗になった。 「え…、土…方…?」 抱きしめられてると気付き、顔が熱くなるのが分かった。