数分後。 「よしっ!行こうか!」 「え、どこに?」 突然の先輩の言葉に、目をパチクリさせる。 「グラウンドに戻るよ」 「え」 まだうまく頭が働かない。 「サッカー部のみんなで写真撮る約束してるから行くよ!」 「えっ、ちょ、待ってくださいっ!」 そんな私の言葉を聞いているのかいないのか。 大神先輩は私の手を握って部室を出た。