狼先輩。


唇が解放されたのは数分後で。


「ぷはっ……」


……酸欠だぁ。


めいっぱい息をする。



「充電満タン」


息ひとつ乱さずに、爽やかに先輩は笑う。



……なんか悔しい。



「じゃあ、みんなのところに行こうか」


「……はい」