振動音の元は、見なくても分かっていた。
涼の携帯は始終、振るえている気がする。
電話であったり、メールであったり。
かけてくるのも、男女混合のようだ。
女の内、何人かとは寝てる。
綺樹はそう踏んでいた。
女たちが、他にもいることに、互いに気付いているのか、いないのか。
いがみ合い、取り合っている雰囲気は無い。
涼の様子を見ていると、どの電話にもメールにも淡々としている。
本命が別にいることを、了承済みの関係か。
まあ高校生ぐらいだと、一回り年上の大人の女には勝てないな。
特にライナが相手じゃ。
綺樹は煙草をくわえた。
だけど、やれやれ、まだ高校生だろう。
自分のことを棚に上げて呆れ、綺樹は火をつけた。
「いつも言っているけど。
部屋禁煙」
シャワーから出ていた涼が、髪の毛を拭きながら、じろりとにらんだ。
ライナは根負けして、煙草をやめたらしい。
涼の携帯は始終、振るえている気がする。
電話であったり、メールであったり。
かけてくるのも、男女混合のようだ。
女の内、何人かとは寝てる。
綺樹はそう踏んでいた。
女たちが、他にもいることに、互いに気付いているのか、いないのか。
いがみ合い、取り合っている雰囲気は無い。
涼の様子を見ていると、どの電話にもメールにも淡々としている。
本命が別にいることを、了承済みの関係か。
まあ高校生ぐらいだと、一回り年上の大人の女には勝てないな。
特にライナが相手じゃ。
綺樹は煙草をくわえた。
だけど、やれやれ、まだ高校生だろう。
自分のことを棚に上げて呆れ、綺樹は火をつけた。
「いつも言っているけど。
部屋禁煙」
シャワーから出ていた涼が、髪の毛を拭きながら、じろりとにらんだ。
ライナは根負けして、煙草をやめたらしい。

