その後、私はどうやって家に帰ったのか覚えていない。


 あれからずっと、私は変なテンションになっている。過去の事やら未来の事、あるいは差し迫った今を考えなくてはいけないのだけど、それがうまくまとまらない。


 というか、彼の話が本当なのか、それともただの勘違いなのか、それを確認するのが先決だわね。そうでないと、考えなんかまとまるわけないわ。


 もし仮に本当だとしたら……


 そう思うと、ひとりでに顔がにやけてしまう私だった。他人が見たら、気味悪がられるだろうけども。


 そう言えば、彼……、小柳君は変な事を言ってたなぁ。


『僕があいつにカマをかけるんで、志乃さんは適当に合わせて様子を見てください』


 と。具体的に何をするのかと聞いたら、『すぐに分かるはずです』なんて言って、ニコッと爽やかに笑っていたっけ。