薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~



さて。


そう思っているのは彼だけなのか。それとも彼の全てを知るものもなのか。


いずれにしても彼の幼馴染は違う。


幼馴染静寂は共にいた故に知っているのだろう。彼の優しさを。


彼もまた優しさを全てとした兄のように。自ら父の手を放した父親のように。


温かな優しさの持ち主。


そして強靭な心の持ち主。