「お姉さん、俺らと遊ぼうよ。
一人は、寂しいでしょう。」
三人の中の金髪の大柄な若者が言った。
良く見ると三人共腕や足にタトゥーが入っていた。
僕は、焼きそばを持ったまま美香の側に行った。
「あ~悪いけど君達彼氏が一緒だから。」
何となく間抜けなセリフで追い返そうとした。
美香は、若者達を完全に無視していた。
「英男ありがとう。焼きそばは、ここに置こうか。」
砂浜を平らにして焼きそばを置きやすいようにしていた。
僕は、そこに、置こうと腰を屈めた時に、後ろから蹴られ焼きそばごと砂浜に顔を突っ込んだ。
僕も焼きそばも無惨に砂にまみれた。


