「あれは、海に入ると身体が意外と冷えるだろう。
だから焼きそばが美味いんだよ。」
「わしら火星人にそういう細かい事を言われても人間と違いますから感覚は、分からんとですよ。」
「それなら、焼きそばを食べたいって意味も分からないじゃないか。」
「イメージですよ。イメージ。
イメージしちゃうと食べたくて食べたくて。
仕方ないんでごわすよ。」
「英男仕方ないから海の家で買って来てあげてよ。
テイクアウトがあるでしょ。
門田さん親子の分お願いね。」
美香に言われちゃ仕方ないので僕は、海の家に行って二人分の焼きそばを買いに行った。
本当、変な所こだわるなと思いながら皆の居る所に戻っていると美佳の周りにまだ十代に見える若者が三人居た。


