「大丈夫何も要らない門田さん達は手ぶらでいいよ。

足ぶらか~アハハ。」




「あまり面白くないでげすよ。」




「そうかい。ちょっとだけ画面も爽快じゃないかい。」




「ほとんど気付かれないよ。」




息子が嫌味たらしく言ったが、僕は気にならなかった。




日曜日の朝に美香が車でやって来た。



美香は、バイクは、持っているが車を持たない為友達に借りた軽自動車でやって来た。




美香は、アパートに上がると大きな紙袋から二つのぬいぐるみを出した。




ぬいぐるみは、かなりの大きさだったが中身を抜かれているため熊だか猫だか分かりにくかった。