門田さんが振り向いて何気なく言った言葉に僕も美香も大笑いしてしまった。




後ろを見てもどうやら警察官から上手く逃げられた事が分かりホッとした。




良く考えてると門田さんは、いつかの海でのような事が出来るのだからそんなにびびって逃げる事も無かったのだ。




僕が、美香にそう言うと美香は、更に笑った。




美香も僕もツボにはまってしまい大笑いした。




「人間は、複雑でごわすな。

笑う角には、服着たがるって言いますが美香さんの浴衣ずいぶん乱れて色っぽいですな。」




「お父ちゃん俺もそう思うよ。」




息子は、そう言いながら頭から茶色の液体を少し出していた。