何でも知っているよと笑って見せ、ロキはミッシェルを抱きしめた。 ミッシェルの体が震え、短い悲鳴が漏れる。 「怖いことばかりだったね。 苦しいことだかりだったね。 それを苦しいと思わないようにして生きてきたんだよね。誰かに認められることもなく、何も知らずずっと。それなのに酷いね。どうして人はあんなに生に執着するのか。だけど、君だって生に執着し、生きるために人を殺した」