「…私には何も見えませんよ?マスターそれはきっと幻覚です」 それで誤魔化せると本当に思っているのか、シャクナは笑顔でミッシェルを見つめた。 「貴様、目が腐っているのか?」 ロキの背後に立っていた龍雨が無表情に言えば、シャクナはロキの右手を取り自身の指を絡めた。 「マスター、私はマスターのものです。ですから、私以外のことを考えないとどうかマスター、私以外のオンナのことを気にかけることはしないと言ってください」