前の扉から、 君を探すけど。 ……居ないや。 やっぱり帰っちゃった? 近くのクラスメートに 尋ねたら、 「アイツならついさっき出て行ったよ」 「ありがとう」 ならまだ、 間に合うかな? あたしは 足を精一杯動かして、 急いで下駄箱に向かって 走った。