…高1の時は、人見知りで声かけそびれて… 結局友達と呼べるような友達はできなかったんだよね。 ほんと、私って勇気ない…。 はぁ、と一つため息をつくと、鞄を持ち階段を降りて玄関で靴を履き、外への扉をガチャリと開けた。 「いってきます」 ――返してくれる人はいないのだけれど、一応言っておく。