ホントに居ない・・・


真っ暗い店内の扉を確認する。


戸締まりオッケー


さぁ 帰ろう!


その時だった。


後ろから、ファーッと 抱き締められたのだ。


「もー!いつまで、待たせんだよ。」


「敦・・・」


敦はあたしの顔を見て


「泣いたのか?」


と、聞いた。


「だって…敦が怒ってるし…自分にも腹が立っるし…ワケわかんなくて。」


「オレが悪かった、ゴメンな。宗一郎くんと亜美を目の前にして、ムカついたから」