またある時は、当時住んでいた家の3階から変な音――ゴキュンッ、ゴキュンッという音――が鳴りっぱなしだった。


 ……まぁ、それは蛇口から水が出しっぱなしだったので鳴っていたために霊とは無関係なのだが、正直どの心霊現象より怖かったのを今でも覚えている。


 その恐怖の音に屈せずに音の正体を確かめた母さんは、ある意味最強なのかもれない。


 ……さて、話は戻るが、先程も言ったように白銀色の亡霊の正体は分からない。


 けれど、父さんではなくて僕に憑いたのだとしたら、またどこかでその女性の亡霊を目にするかもしれない。


 ちなみに、今父さんは離婚して他の女性と住んでいるのだが、DVをする女のために悲惨な毎日を送っている……らしい。


 END.