「…ったく…いってぇなぁ〜…」

広場に向かう道を歩きながらリュートは頭をさすってぶつぶつ文句を言っていた。

「いつまでも、うるさいわよ！あんたが悪いんでしょっ、まったく…恥をかかせないでよねっ。」

ニーナはプリプリと頬を膨らませて足早に歩いていた。

「ちぇ…悪かったよ。
それにしてもこの街は小さい島にしては活気づいてるな〜。」

リュート達が歩く道の両端にはさっきのおばちゃんの所のような露店が所狭しと並んでおり、活気に満ちていた。

「これも女神様のご加護って事でしょ。」

「んで、うちのごついのはその加護にあやかりに行ったっていうわけだ。」

広場への道を歩いているのはリュートとニーナの２人だけ。
ガルは１人露店を見て回ると、別行動をしていた。

理由はというと…