そう言われてナイジェルは、自分とマルクとの間に、うろうろと視線をさまよわせた。
アレンがナイジェルに向かってマシンガンを構え、ロイはマルクにライフルの照準を合わせている。
「これを、他の奴らが見たらどう思う?」
ナイジェルは、静かにゆっくりと、片膝を突いた。
マシンガンを置き、地面を滑らせるように、遠くへと投げる。
肩に担いでいたライフルも同じようにしたが、ライフルの方は銃身の大きさのせいか、それほど離れていないところで止まった。
だが、もし他の誰かが駆け付けてこの場を見た場合に、すぐにナイジェルと結び付けて考えられるような位置ではないだろう。
そしてナイジェルは、また時間をかけて立ち上がった。
アレンは、低く名前を呼ぶ。
「……ナイジェルっ……!!」
怒りのこもった声。
ナイジェルは、ただ俯いた。
ロイは、マルクから視線を外していない。


