「言って。俺の力は必要?」 ロイが、正面からアレンの目を覗き込む。 アレンは、ようやくまっすぐ視線を合わせて、口を開いた。 「……うん」 頷く。 「、うん。たすけて」 出た声は、思いのほか、力強かった。 それを聞いて、ロイの目が笑う。 「了解、頑張る。死ぬ気で」 「……死ぬとか簡単に言ってんなよ」 「死ぬわけないじゃん。あんた残して」 「……ロイ」 なに、と、すぐに返事が返ってくる。 大きく息を吸って吐いて、アレンは、言った。 「どこまで付き合える?」 「どこまででも」