「そんなに……羅刹天がよいか?」
なぜか拗ねたように帝釈天が視線をおとす。
「は? なぜここでその名が出るのです」
盗み見るような帝釈天の目が、キッとつりあがった。
「その顔……なにやら腹が立つ、ニヤケおって。そのつもりではなかったが、気が変わった。いまここで、お前をわたくしのものにしてやろう」
自分を掴む帝釈天の手に力がこもる。
否応なしに、強引な魂の離脱を促され、月夜は全身で抗った。
「い…帝釈天っ」
「ああ……お前の魂はきっと、甘くとろけるようにわたくしの中を満たしてくれるのだろうな……あの子と同じ、しなやかな旋律を感じさせるその色に、じっくりと交わろう……月夜――」
全身に痺れがはしり、なんともいえないやわらかな感触に包まれる。
帝釈天の瞳に飛び込んだような錯覚に陥り、月夜は頬を赤らめた。
何度も経験した交わりの瞬間、それは自分をさらけ出すことであり、相手に感情を読まれることである。
交わりの相手が誰であれ、これ以上の恥辱はない。
「は……あ、だめ……です。やめて下さ……っ」
その瞬間、月夜はあることに気づいた。
魂の契りを交わすことは誰とでも可能だが、意思とその力によって、取り込まれることを拒絶できるはずだ。
その場合、拒否した身体は激しい痛みをともなう。
ただしそれは、あくまで取り込まれる側の話だ。
「……帝釈天」
「わたくしはあの子に、こうしてやることが出来なかった。己をさらけ出すことは、すべてを知られること……わたくしがなにをしてきたのか、残酷なおこないを教えてしまうのを恐れて。でももうあの子は消えてしまった。残ったのは、その魂を受け継ぐお前だけじゃ……せめての償いに、わたくしを受け入れて――」
帝釈天の魂が、月夜の中に侵入した。
身体の中心が熱く膨張する。
粟立つような快感に包まれ、神から送られる律動に激しく身悶えた。
「あ、あ……い……帝釈天……っ」
なぜか拗ねたように帝釈天が視線をおとす。
「は? なぜここでその名が出るのです」
盗み見るような帝釈天の目が、キッとつりあがった。
「その顔……なにやら腹が立つ、ニヤケおって。そのつもりではなかったが、気が変わった。いまここで、お前をわたくしのものにしてやろう」
自分を掴む帝釈天の手に力がこもる。
否応なしに、強引な魂の離脱を促され、月夜は全身で抗った。
「い…帝釈天っ」
「ああ……お前の魂はきっと、甘くとろけるようにわたくしの中を満たしてくれるのだろうな……あの子と同じ、しなやかな旋律を感じさせるその色に、じっくりと交わろう……月夜――」
全身に痺れがはしり、なんともいえないやわらかな感触に包まれる。
帝釈天の瞳に飛び込んだような錯覚に陥り、月夜は頬を赤らめた。
何度も経験した交わりの瞬間、それは自分をさらけ出すことであり、相手に感情を読まれることである。
交わりの相手が誰であれ、これ以上の恥辱はない。
「は……あ、だめ……です。やめて下さ……っ」
その瞬間、月夜はあることに気づいた。
魂の契りを交わすことは誰とでも可能だが、意思とその力によって、取り込まれることを拒絶できるはずだ。
その場合、拒否した身体は激しい痛みをともなう。
ただしそれは、あくまで取り込まれる側の話だ。
「……帝釈天」
「わたくしはあの子に、こうしてやることが出来なかった。己をさらけ出すことは、すべてを知られること……わたくしがなにをしてきたのか、残酷なおこないを教えてしまうのを恐れて。でももうあの子は消えてしまった。残ったのは、その魂を受け継ぐお前だけじゃ……せめての償いに、わたくしを受け入れて――」
帝釈天の魂が、月夜の中に侵入した。
身体の中心が熱く膨張する。
粟立つような快感に包まれ、神から送られる律動に激しく身悶えた。
「あ、あ……い……帝釈天……っ」

