私はあのコと一緒


「昨日置いていったことも後悔してる自分がいて
悲しい想いさせた分
幸せにしたい自分がいて
自分でもあきれるけど
自分勝手だけど
都合よすぐだけど
コントロールきかない

好きだ阿弥」

大好きな君に名前を呼ばれる度
胸が苦しくなる

「…バカ
孝之」
阿弥って呼んで?」

「阿弥」

だけどもう大丈夫

何度でも
何百回でも呼んで

そして私を
世界一の幸せ者にしてね
「阿弥 阿弥」

それができるのは

孝之だけだから───…
「ねぇ この学校のあの
ジンクス知ってる?

相合い傘のジンクス!!

何年か前からあるんだって──」

「なにそれ?
知らな─い」

「二階廊下の奥の壁に相合い傘書くと
両想いになれるらしいよ」
「マジで!? やってこよーよ」

「うん!!」