明日目が覚めたら

「アロ-様、

 すべてが呪いという縛りの中で、

 生涯の伴侶を選ばなくてはなりません。

 それが、あなたなのか、ブレイド様なのか、また、他の方か、

 誰も知りえないことなのです。」


アロ-は困った顔をしているウルルに微笑みかけ、


「運命を一身に勇敢に立ち向かう姫。

 なんて可憐なことか、

 その運命の相手が私であることを神に祈ろう。」


手を取りそっと口づけた。


ピリッと痺れるような感覚が走り


心臓がドキドキした。

美しい王子に心が揺れる。


「私、今日は疲れてしまって…失礼します。」


バタバタとその場を走り去る

背中にクスクスと笑い声を聞いた。