明日目が覚めたら

案内って…

ただ連れ回してるだけじゃないの。

ウルルはどんどん先を歩くブレイドの後を、

ちょろちょろとネズミのようについて回った。

一時間以上、その状態が続いた所で、

ついにウルルは切れてしまった。


「いいかげんにしてください。

 これのどこが案内だっていうんですか?

 長い時間無言で連れまわして何が面白いんですか

 私は不愉快です。」


ブレイドは何か言おうとしたが、

ウルルの腕を強引に引っ張り睨みつけた。

ウルルも負けずに睨み返して

しばらく無言で睨み合ったあと、

掴んだ腕を押して突き放して、


「今日のところはこの辺にしておく、

 部屋に戻って休むといい。」


「え、あのブレイド様…」


何が何だか分からないウルルに、


「ブレイドでいい。」


そう言い残して背を向けていってしまった。


「何がやりたいのかしら。」