明日目が覚めたら

「ウルルどうだった。」


部屋の前で待っていたアレクは心配そうにしている。


「あ、アル。別に変わったところはないわ。

 多分痣も出てないと思う。」


「そうか、ないならそれに越したことはないしな。」


「ん、そうね。でも、なんか拍子抜けだわ。」


二人共安堵の笑顔がこぼれる。


「へえ、身内にはそんな顔できるんだ、しかめっ面の姫様も。」


「ブレイド様。」


「ブレイド様か、まあいい。城を案内してやる一緒に来い。」


「いえ、今日は…」


「俺の誘いは絶対だ、黙ってこい。」


「え、あの、」


「ブレイド様姫は今日はお疲れで…」


「意見無用だ。」