明日目が覚めたら

ピリピリとする視線を感じながら

城下町を歩く。

「姫さま気にすることはありません。

 真っ直ぐ前を見て進めばいいのです。」


「大丈夫ありがとうサンドラ。」

あまり歓迎ム-ドではないみたい。

城に向かう客だということは一目瞭然なのに

それを国民は良く思ってないということだろうか。

「何者だ」

3人は衛兵に囲まれた。


「アセンダルフ王国、

 ウルル姫です。

 国王に伝令が伝わってるはずです。

 道をあけなさい。」


ウルルがはっきりした声で言い放つと、

躊躇したように囲みが緩む。

衛兵の一人がウルルの前に進み出てきた。