明日目が覚めたら

サンドラがウルルに気づいて、

「姫様、ス-プとパンですが召し上がりますか。」

「ええ、ありがとういただくわ。」

暖かいス-プがお腹に優しく広がる。

「美味しい。」

「良かったです。

 姫様、、、あの差し出がましいのですが

 アレクは、従者でございます。

 まさかとは思いますが…」


「わかってる。心配しないでサンドラ。

 私は国命を背負って旅をしてるんだもの。

 でも、ごめんなさい、私が帰ることを選択すれば、

 この先の危険にあなたを巻き込むことはなかったのに。」


「姫さま!何を仰るのです私は、姫様に一生を捧げるために

 生かされてきたのです。

 そうでなければ今頃、この地で果てていたでしょう。」


「この地?もしかしてここはサンドラの故郷?」


「はい。私は貧しさゆえに売られた奴隷だったのです。」