とんぼ返りは少々無理で、
すっかり日が暮れてしまった。
「ここに泊まるので大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ。」
「すまん、やっぱり一晩だけでもソーセイに泊めてもらえばよかったな。」
「大丈夫よ、食事と眠る場所さえあれば、
何より、領地内の宿屋なんてこんな時でもないと泊まれないもの。」
「だから、お前ってやつは。」
アレクは目を細めてウルルの頭を撫でた。
人里離れた一軒家度の割にホ-ルは賑やかだった。
「一部屋しかないらしい。俺は野宿するからお前だけ泊まれ。」
「どうして、一緒の部屋に泊まればいいじゃない。
ベッドも二人で寝ればいいでしょ?」
「馬鹿、城の部屋やベッドとは違う、狭くて小さいんだぞ。」
「私は構わないわ。」
「俺が構う。地獄だ。」
ウルルはしびれを切らしてアレクを引っ張った。
「つべこべ言わずに行くわよ!」
「ウルル、だから俺はいいから、、、」



